「よし、今度こそ変わろう」
何度そう決意しても、いつのまにか気持ちが切れてしまう。
気合もある。やる気もある。
でも、動けない。
頑張ろうとするたびに、理由をつけて後回しにしてしまう。
「私は、なんでいつもこうなんだろう」
ふとした瞬間に、自分を責める言葉が、頭の中を何度もリピートされる。
「変わりたいって、口だけなのかもしれない」
「意志が弱いんだ。結局、私はダメな人間なんだ」
そんな風に思って、夜の帰り道でひとり、コンビニの袋を握りしめながら、ため息をついていたあの頃。
だけど──
もし本当は、「変われなかった」のではなくて、
無意識のどこかで「変わっちゃダメだ」とブレーキがかかっていただけだったとしたら?
変われないのは、「あなたのせい」じゃない
私もずっと、同じように自分を責め続けていました。
「どうしてまた続かなかったんだろう」
「意志が弱いからだ」
「やっぱり私って、何もやり遂げられないんだな」
そんな言葉ばかりが、頭の中をぐるぐると回っていた。
でも、ある“言葉”との出会いが、私の中の“前提”をガラッと変えてくれた。
「変われない理由は、あなたの意志の弱さではありません。
それは、あなたの中にある“見えないブレーキ”のせいかもしれません」
──この一文に、なぜか涙が出そうになった。
努力が足りないからじゃない。
才能がないからでもない。
もしかしたら、自分でも気づかないうちに、
心の奥で「変わらないほうが安全だ」と思っていたのかもしれない。
そう思えたとき、私はようやく──
「自分を責めるのは、もう終わりにしよう」と思えたんです。
書くことで、心の奥にあった痛みが動き出した
その言葉に背中を押されて、私は「本当の気持ち」と向き合うことにしました。
自分を責める癖をやめたかった。
前に進めない理由が、どこにあるのかを知りたかった。
だから私はまず、“心の奥にしまいこんだ痛み”を見つけるところから始めたんです。
そのためにやったのが、この3つでした。
- 両親への手紙を書く:
自分でも気づいていなかった「愛されたい気持ち」や「満たされなかった想い」に気づくため。 - 自分の過去を年表のように書き出す:
どの出来事が“見えないブレーキ”を生んだのか、思い込みのつながりを見つけるため。 - 当時の自分に「声をかけてあげる」:
ずっと置き去りにしていた「傷ついたままの自分」を、見て見ぬふりのままにしないため。
正直、向き合うのがこわい内容ばかりでした。
でも、書いているうちに、驚くほど心が軽くなっていったんです。
「あのとき、私はすごく悲しかったんだ」
「ずっと我慢してきたんだ」
言葉にすることで、自分の気持ちに初めて気づけた。
そして気づいたんです──
私は、前に進むことをずっと怖がっていた。
でも、怖がっていた自分を、今の私がやっと許せた。
「変われない私」を責めるのではなく、「守ろうとしていた私」に気づけた。
それが、すべてのはじまりでした。
「あなたは悪くない」──その一言が、前を向く力になった
変われなかったのは、あなたのせいじゃない。
ただ、心のどこかにブレーキがかかっていただけ。
私もそうでした。
何かを始めようとすると、無意識に「怖い」と感じて足が止まる。
でもそれは、「前に進む力がない」のではなくて、
過去の痛みを繰り返さないように、心が守ってくれていたんです。
あなたも、きっとそう。
だから、大丈夫です。
責めなくていい。焦らなくていい。
まずは、「どうしたい?」と、自分にそっと問いかけてあげてください。
その声に耳を傾けるところから、すべてが変わり始めます。
行動を変えるには、まず“思い込み”を書き換えることから
私自身、40歳で人生を大きく変える決断をしたとき、
「私にできるわけない」──そんな言葉ばかりが頭をよぎっていました。
でも毎日、「私は新しいことを学んでいる」「私は前に進んでいる」と言い続けたんです。
最初は信じられなくても、それが脳の中に“新しい前提”を育てていく。
だからあなたも、
「変わりたい」と願うその気持ちを、責めないでください。
それは、すでに“変わり始めている”サインです。
私が変わるきっかけになった“ある出会い”。
きっとあなたにも、必要なタイミングで届くはずです。
迷ったら、ここからはじめてください。
コメント