たとえば、朝の支度でもいいんです。
通勤途中、すれ違う人への挨拶でもかまいません。
その一瞬だけでも、「こうなりたい私」を演じてみてください。
丁寧に動く。
背筋を伸ばす。
やさしい声で「おはよう」と伝える。
ほんの少し“演じてみる”だけで、
心の中の“私”も、少しずつ変わり始めます。
「今の私は、まだそのレベルじゃない」
なんて思わなくていいんです。
むしろ“先に演じる”からこそ、追いついてくる。
演じることは、嘘じゃありません。
なりたい未来を、“今ここ”で生きるということなんです。
「本気で予行練習をする」って、こういうこと
明日から、生徒会長です。
総理大臣です──なんて言われたら、どうでしょう?
「私には無理。準備もできていないし、できるわけがない」
きっとそう思ってしまいますよね。
だからこそ。
いつそうなってもいいように、あらかじめ“本気で”予行練習をしておくんです。
しかもただのシミュレーションではなく、
気持ちごと、ぜんぶ本気で。
ここで大事なのは、
「こうなったら、どんな気持ちになるか?」
「その気持ちのまま、どう動くのか?」
──そこまで含めて体験してみること。
だから、本気で演じる。
大事なことなのでもう一度言います。
本気で、演じる。
「演じる=嘘」じゃないんです
「演じるって、なんだか嘘っぽい」と感じる方もいるかもしれません。
でも、本当はその逆なんです。
“今の私”の中にも、理想の私の種はもうある。
それを今日、この瞬間から“先に使ってみる”。
ただそれだけなんです。
たとえば──
もし自分が警察官だったら?
黄色信号でも、ちゃんと止まるかもしれません。
もし自分が駅員さんだったら?
決まった時間に動いて、遅刻なんてしないようにするかもしれません。
そして──もし自分が歯科衛生士だったら?
人よりちょっと長く、ていねいに歯を磨くかもしれません。
そんなふうに、
「私はまだその人じゃない」と思っていても、
“なったつもりで”動いてみるだけなら、今すぐできる。
先に演じたあなたに、未来が追いついてくる
本気で演じる日が、3日続いたら。
1週間、続いたら。
いつの間にか、“なりたい私”が、“ふつうの私”になっていく。
それは決して、頑張り続けることじゃないんです。
「こっちのほうが心地いい」って、自然に感じるようになるだけ。
──その未来を、少し想像してみてください。
どんな朝を迎えて、誰と笑って、どんな一日を過ごしているでしょうか?
どんなふうに歩いて、どんな声で「おはよう」と言っているでしょうか?
小さな“演じる”がつくるその未来を、
今日のあなたが、先に少しだけ試してみるんです。
“らしくないな”と思ってもいいんです。
“笑われるかも”と不安になっても、かまいません。
大丈夫。
あなたが先に信じた未来は、ちゃんとあなたを追いかけてきてくれますから。
その気持ちが動き出したとき、こちらのページもきっと役立ちます。
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