「自分と向き合わなきゃ」と思っても、つい避けてしまう。
やるべきことがあるのに後回しにして、「結局できなかった」と落ち込む。
最初のうちは、それを「逃げている」とは 自分では気づけません。
「ただ疲れているだけ」「まだタイミングじゃない」──そうやって 自分に 言い聞かせてきたはず。
けれど、同じことを何度も繰り返すうちに、やっと「これは逃げているのかもしれない」と気づく瞬間が訪れます。
そして「自分と向き合うことから逃げる」と検索できた今のあなたは、すでに一歩を踏み出しています。
その言葉を選べたのは、現実を直視できる準備が整った証だからです。
自分と向き合うことから逃げるのは自然な心の反応
まず伝えたいのは、「逃げることは弱さではない」ということです。
人間は、心に負担がかかりすぎると自然に「避ける」反応をとります。
心理学でも「回避行動」と呼ばれる、ごく自然な働きです。
むしろ、それだけ自分を守ろうとする力が働いている証なんです。
たとえば──
- つらい記憶を思い出さないようにする
- 仕事や人間関係の問題を見なかったことにする
- 気づけばスマホやSNSに逃げ込んでしまう
どれも「現実から目をそらしている」と思うかもしれません。
でも本当は、それ以上心が壊れないように、自分で自分を守ろうとしているサイン なんです。
だから「逃げてしまった自分はダメだ」と責めなくていいんです。
逃げてしまうのは弱さではなく、 今の自分に必要な休憩 でもあります。
大事なのは、逃げた自分を否定せず「ここまで頑張ってきたんだな」と受けとめること。
そこから、少しずつ現実に自分と向き合う準備が整っていきます。
自分と向き合うことから逃げると気づくまでの道のり
まずお伝えしたいのは、「逃げてしまうのは弱いからでも、恥ずかしいことでもない」ということです。
誰だってしんどいときには避けたくなるし、それは心を守る自然な反応なんです。
そのうえで、ちょっと厳しい言い方をすると──私たちは、すぐに「自分が逃げている」とは気づけません。
最初は「疲れているだけ」「やる気が出ない」と理由をつけて避ける。
次は「直視するのがしんどい」と目をそらす。
そして同じことを繰り返すうちに、ようやく「これは逃げているのかもしれない」と認められる。
この流れは、とても自然なことなんです。
すぐに現実を受け止められる人なんていませんし、避けること自体が心を守る反応でもあります。
だからこそ、「逃げている」と言葉にできた時点で、すでに前に進んでいるんです。
それは、自分と向き合う準備が整ったサインでもあります。
自分と向き合うことから逃げても、また戻れる自分でいればいい
「逃げている」と気づけたとしても、また同じように避けてしまうことはあります。
昨日はできたのに今日はできない、ほんの些細なことで足が止まる──そんなことは何度も繰り返すものです。
でも、それは弱さではありません。
むしろ心が回復する途中にある、ごく自然な揺れなんです。
大切なのは「逃げないこと」ではなく、逃げてもまた戻ってこれること。
そのたびに「戻ろう」と思えたなら、それだけで前に進んでいる証です。
少し休んでからでも、気持ちが整ってからでもいい。
また向き合おうとする気持ちさえあれば、ちゃんと自分を見つめる力は育っていきます。
自分と向き合うことから逃げたくなったら、試してください
自分と向き合うのがつらくて「もうやめたい」と感じるとき、
つらい気持ちのまま無理に頑張らなくてもいいんです。
そんなときこそ、ほんの小さな行動から試してみましょう。
- 1. ノートに書き出してみる
頭の中にモヤモヤや不安を抱えたままだと、どんどん膨らんでしまいます。
だからこそ、紙に書いて気持ちを“外に出す”ことが大切です。
- 今日一番つらかったこと
- 気になっていることを一言
こんなふうにノートにそのまま書くだけで、抱え込んでいた重さが軽くなります。
- 2. 小さな質問を投げかける
向き合うのがしんどいときほど、気持ちを整理しようとしても余計に動けなくなってしまいます。
そんなときは、シンプルな問いをひとつだけ自分に投げかけてみましょう。
「今日はどんな気分?」
「いま一番不安なことは?」
答えは一行でもかまいません。
や など、一文字だけでも十分です。それだけでも「私はこう感じていたんだ」と気づけて、心が少し軽くなります。
▶ 自分と向き合うための質問集|迷ったときの道しるべに も参考にしてください。
- 3. 体を使ってリセットする
考えすぎて苦しくなったときは、心ではなく 体からリセット してみましょう。
- 3分だけ深呼吸する
- 肩をぐるぐる回す
- 外を5分歩いてみる
こうした小さな動きで、 張りつめていた気持ちの重さがほぐれていきます。
「浄化する」という言葉を、こうした日常の習慣に置き換えてみてください。
自分と向き合うことから逃げても戻れる自分を育てる
逃げることは「後退」ではなく「休息」です。
それだけ心が疲れていたというサインでもあるから、責める必要はありません。
大切なのは「逃げないこと」ではなく、逃げてもまた戻ってこられる自分を育てていくこと。
たとえば──
- 今日はできなくても、明日1行だけ書いてみる
- 週に一度だけでも振り返る時間をつくる
- どうしても無理なら休んで、元気が戻ったときに再開する
こうした「戻ってくるパターン」を持っておくと、安心して逃げられるし、安心して戻ることもできます。
「逃げても大丈夫」「また始められる」──その積み重ねが、少しずつ自分への信頼を育てていきます。
自分と向き合うことから逃げても、また戻れる
「逃げている」と気づけた自分を責める必要はありません。
それは、やっと現実を直視できる準備ができたサインだからです。
たとえ一進一退でも、あなたは確実に前へ進んでいます。
逃げても、また戻れる。
その力を信じて、今日できる小さな一歩を積み重ねていきましょう。
もし「もっと具体的な方法で自分と向き合いたい」と思ったら、
▶ 自分と向き合うための質問集|迷ったときの道しるべに を参考にしてください。
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