これは、文章を書くことが苦手だった私が 「それでも伝えたい」と思って、まず一本目のブログを書いたことから始まりました。
その後、書けなくなった時期も、もうやめようかなと思った時期も、たくさんありました。
そんなとき、教えてもらったこと。 すこしずつ習慣になっていったこと。
それらをまとめたものを、ここに記しました。
「書くのが怖い」
「わかりやすい文章にならない」
そんなふうに手が止まってしまったときは、このページを開いてみてください。
ブログ初心者のあなたへ、心をこめて。
ブログで伝える文章に、大事なのは「うまさ」じゃない
「ブログの文章って、どうやって書けばいいんだろう…」 そう思ったとき、安心してほしいことがあります。
ブログでいちばん大切なのは、「うまい文章」じゃないんです。
「なんか、この人の言葉、好き」
「気づいたら読み切ってた」
そう思ってもらえる文章には、たいてい“どうしても伝えたい”っていう気持ちが込められています。
そうやって、リズムなんて超えていく。 「うまさ」より、「思い」。
これが、読まれる文章の土台になるんです。
「書けない」のは、まだ“道”を知らないだけ
書くことに慣れていないとき、 いちばん手が止まるのは「どこから手をつけたらいいかわからない」とき。
だからまずは、ブログを書くときの“道しるべ”をまとめました。
- テーマを決める
- ターゲットを考える
- 知識や情報を集める
- キーワードを決める
- 構成をつくる
- タイトルを決める
- 本文を書く
- チェック・修正
- メタディスクリプションを書く
- 最終確認
とくに、「何か書きたいけど、まったく気持ちがのらない」という方は、 「誰に」「なにを」届けたいのか――たったそれだけを決めてみてください。
そこが見えた瞬間、 書く方向がすっと定まり、「この気持ち、言葉にしてみたい」と思えるようになります。
ひとつずつ、手を動かしていくことで、 「書けた」という感覚が、あなたを静かに励ましてくれるはずです。
下手でも伝わる「11のコツ」
文章が上手じゃなくてもいい。 でも、“伝わる”ための工夫は、できるんです。
ここからは、私自身が実践してきた「11のコツ」を紹介します。
【コツ1】誰に届けるのかを、最初に決める
文章が書けない──
それは才能のせいでも、経験のなさのせいでもない。
“誰に届けるのか”が決まっていないから、言葉がさまよってしまうだけ。
逆にいえば、ひとりの顔が思い浮かぶだけで、書くべきことははっきりする。
言葉のトーンも、選ぶエピソードも、ぜんぶ自然に決まってくる。
「いろんな人に読んでほしい」は、一見やさしさだけど、じつは“誰にも届かない文章”になることが多い。
だからこそ最初に、「誰の、どんな気持ちに寄り添うか」を決めてみてください。
届けたい相手を思い浮かべたとき、言葉は、思っているより早く動き出します。
【コツ2】伝えたいことは、ひとつに絞る
あれもこれも伝えたい気持ち、すごくわかります。
だけど──
欲張った文章は、伝えたいことがボヤけて、結局「何が言いたかったの?」になってしまう。
だから、1記事につき、伝えることはひとつ。
そのたったひとつを、丁寧に届ける。
たとえば、「ダイエットをがんばってる人」に向けて書くなら、
- 運動の大切さ
- 食事の工夫
- メンタルケア
…ぜんぶ書きたくなるけど、それは別記事で。
今このページで届けたいのは「どの話?」
それだけ決めれば、読む側のストレスも、書く側の迷いもグッと減ります。
伝えるべきテーマは、いつだって “今いちばん言いたいこと” にしてあげてください。
【コツ3】まずは結論から。理由はそのあとでいい
「何が言いたいのか、最後まで読まないとわからない文章」は、読者様にとって負担です。
ブログの読者様は、のんびり構えてなんていません。
迷っていて、悩んでいて、今すぐ知りたいからこのページに来ています。
だからこそ、結論を先に伝えてあげてください。
たとえば──
「先月よりPVが100倍(5→500)に増えました」
数字や具体例を使って、冒頭でハッとさせる。
そのあとで、「なぜそうなったのか?」を語ればいい。
まず届けるのは、“答え”です。
答えがあると、人は安心して読み進めてくれます。
【コツ4】見出しの下は、2〜4行が“読みやすさの基本”
……が、このブログでは、あまり守れていません。
理由はシンプル。「これだけは伝えたい!」が多すぎるから。
でも、良い子のみなさんは真似しないでください。(笑)
この“2〜4行ルール”は、読者様への思いやりなんです。
- スマホで読んでも詰まらない
- リズムよく読み進められる
- 要点がパッと目に入る
ブログは「流し読みされる前提」で書くもの。
だからこそ、まずは「見出し+本文2〜4行」を意識してみてください。
そのクセが身につけば、いずれ“型”を超えていけます。
【コツ5】「、」で、ひと息いれる
読みやすい文章には、ちゃんと「息つぎ」があります。
なのに、ずーっと息継ぎなしで続く文は、読んでいてしんどくなるんです。
たとえるなら、点のないマラソンコース。走ってて苦しくなります。
読者様が、自然とテンポよく読み進められるように。
そのために、「、」を入れて、呼吸のリズムをつくってください。
ただし入れすぎると、今度はテンポが悪くなる。
正解は、ありません。
でも、書いたあとに一度「声に出して読む」。
それだけで、“ちょうどいい”呼吸がわかるようになります。
【コツ6】主語と述語は、くっつける
伝わる文章って、じつは“文法の筋トレ”みたいなものなんです。
どんなに気持ちがこもっていても、
「誰が」「どうした」がバラバラだと、伝えたいことがズレてしまう。
例えば──
今月のPV数(主語)が、ブログ構成を見直して記事の順番を入れ替えたことで、読者さんの滞在時間が増えて、結果的に先月より10%上がった(述語)。
って言われても、「えっ、結局どうなったの?」ってなりませんか?
でも、これならどうでしょう。
先月より今月のPV数が10%上がった。
原因は、ブログ構成を見直して記事の順番を入れ替えたからだ。
同じことを言っているのに、スッと入ってくる。
伝えたい想いがあるなら、まずは「主語と述語を近づける」。
これは、伝える文章の“土台”です。
言葉の温度を、そのまま届けるために。
骨組みをしっかり組んであげてください。
【コツ7】まわりくどさは、伝わらなさの正体
言いたいことがある。
だけど遠回しになって、結局「何が言いたいの?」って思われてしまう──
そんな経験、ありませんか?
まわりくどい表現は、言葉の“芯”をぼやけさせる原因になります。
たとえば、
ご参考までに、一応お伝えしておきますが…
あくまで個人的な意見として聞いていただけたらと思います。
これ、読み手に何が届くでしょうか?
やさしさに見せかけて、結論が見えないんです。
「これは、伝えたい」
その気持ちがあるなら、ストレートでいい。
やわらかくてもいい、でも曖昧にはしないでください。
伝えたい想いがあるなら、遠回りせずに、ちゃんと届けにいく。
それが、「読まれる文章」を書くということです。
【コツ8】数字と具体例で、“読み手の解釈”を誘導する
ブログって、思ってる以上に
「どれだけ正確に伝わったか」で、反応が変わります。
たとえば──
今月はアクセスがだいぶ増えました!
これ、伝わるようで、伝わらない。
でも、
今月は5PV→500PVに増えました。(100倍)
こう書けば、「おお、伸びてるな」って、誰が見てもわかるんです。
人は、“なんとなく”では動かない。
数字や具体例が入ることで、「それ、すごいね」と感じる基準が一致するんです。
「たくさん」「少し」「しばらく」──
こういったふんわりした表現は、読む人によって受け取り方が変わります。
だからこそ、数字と具体例は、読み手の“認識”を整える魔法のツール。
これを使いこなせば、文章が一気に伝わりやすくなります。
【コツ9】語尾のワンパターンは、“読む気”を奪う
文章を書いていると、気づかないうちに
○○です。○○です。○○です。
って、同じ語尾ばかりになっていませんか?
これはもう、読み手にとっては単調の極み。
どんなに中身が良くても、リズムが単調だと、飽きてしまうんです。
でも逆に、語尾にバリエーションがあると──
- 人が書いた言葉っぽさが出る
- 感情の“ゆらぎ”が伝わる
- 文章全体にリズムが生まれる
つまり、「読み続けたい」と思わせる空気が、自然と生まれてくるんです。
「書きます」だけじゃなく、
「書いてみようと思います」「書いてるところです」「書きたくなってきました」
語尾って、文章の“余韻”そのもの。
ここが変わるだけで、あなたのブログが一気に“人の声”になります。
【コツ10】接続詞がずっと同じだと、文章が“平坦”になる
そして、でも、だから──
ついつい「接続詞」を固定して使ってしまうこと、ありませんか?
これは地味なんですけど、文章の温度を決める重要な要素です。
例えば、
だから、〜。
だから、〜。
だから、〜。
と続くと、どうでしょう。
リズムが平坦で、読んでいるほうはちょっとしんどくなってきますよね。
でもこれが、
そこで、〜。
つまり、〜。
そのため、〜。
に変わるだけで、言葉に展開と表情が出てくるんです。
テンポよく読ませたいとき。
感情を揺さぶりたいとき。
淡々と流したいとき。
接続詞を変えることで、文章に“間”や“うねり”をつけられる。
これができるようになると、「文章のリズムを操れる人」になります。
まずは、最初の一語を、ちょっと変えてみるだけで大丈夫。
【コツ11】むずかしい漢字は、ひらがなにして“通じる言葉”に
文章を書いていると、
「こっちの漢字の方が“それっぽい”かも…」って、
つい難しい字を使いたくなる瞬間ってありますよね。
でも──
読み手が詰まった瞬間、その文章は“止まって”しまう。
漢字の方が正確に見えるし、かっこよく見える。
でも、ブログで一番大事なのは、“最後まで読まれること”です。
つまり、
すんなり読めて、意味が自然と入ってくる文章。
これが、いちばん伝わるんです。
だから、「出来る」は「できる」、「殆ど」は「ほとんど」。
読者様が「うっ…」とならない方を、迷わず選びましょう。
\ プロもやってる「ひらく」表記の一例 /
- 更に → さらに
- 頂く → いただく
- 恐る恐る → おそるおそる
- わかり易い → わかりやすい
- 出来るだけ → できるだけ
この“ひらく”は、優しさのひと手間。
伝えたいことがあるなら、難しい言葉よりも、
ちゃんと届く言葉を、選んであげてください。
「11のコツ」のおさらい
ここまで、伝わるブログ文章を書くための11のコツをお伝えしてきました。
- 書く前に“誰に何を届けるか”を決めること
- ひとつの記事に、ひとつのメッセージ
- 結論は先に伝えて、理由はあとから
- 見出しの下は、2〜4行(※ただし情熱次第で破ってOK)
- 文章に“間”をつくる読点「、」の使い方
- 主語と述語は、できるだけ近く
- まわりくどい言い方は削っていい
- 数字・具体例は、説得力を引き上げる
- 同じ語尾が続かないようにテンポをつける
- 接続詞もリズムよく
- 難しい漢字より、読みやすいひらがなで
どれも小さなコツですが、「なんかこの人の文章、スッと入ってくる」には全部が効いています。
ぜんぶ覚えていなくてもかまいません。
「今日はこの1つだけ意識しよう」でもいいんです。
書けない日も、うまくいかない日もあると思います。
でも、書きながら悩んだ分だけ、言葉はきっとあなたの味方になってくれます。
この11のコツが、
“伝えたいのに言葉が出てこない”
そんなあなたの背中を、そっと押せたなら──
それだけで、この記事は役目を果たします。
最後に
「伝えたい気持ちがあるなら、それでじゅうぶん」
書くのが怖くなったら、このページを開いてください。
あなたの言葉が、誰かの心に届く日は、きっと来ます。
このあと「仕上げ編」として、
記事を書いたあとのチェック方法と、記事の装飾のコツについてもお届けします。
コメント