統一感ってなに?初心者が“整ったデザイン”に近づくための3つの視点

デザインしていて、ふと、

「なんか…バラバラに見える」──そう感じたことはありませんか?

でも、どこがどうバラバラなのか、うまく言葉にできない。

色? 文字? レイアウト? 全体の印象?

なんとなく気になるけれど、「ま、いっか」でそのまま投稿してしまう。

でも──心のどこかでずっとひっかかってる。

「これ、本当に伝わるのかな…?」って。

実はわたし自身も、40歳で歯科衛生士からデザインの世界に飛び込んだ頃、

まさにこの「なんかバラバラ」にずっと悩まされていました。

色も文字もレイアウトも、なんとなく“見よう見まね”。

完成した画像を見ては「なんか素人っぽい…」と感じて、

センスがないのかな…って、落ち込んでばかりでした。

でも──あるとき気づいたんです。

「統一感」って、“センス”じゃなくて“知識”だった。

5つのポイントを意識するようになってから、

少しずつ「これなら出せる」と思えるデザインが増えてきて、

いまではココナラで、サムネイルのご依頼もいただけるようになったんです。

もし今、あなたが「なんか、うまくいかない…」と感じているなら──

大丈夫。

ちゃんと整える“順番”と“見方”があります。

この記事が、きっとあなたの道しるべになります。

なぜ「統一感」が出ないのか?

「なんとなくバラバラに見える」

「うまくまとまっていない気がする」

そんなとき、原因は“センスのなさ”ではありません。

多くの場合、デザインのどこに注目すればいいかがわからないだけ なんです。

実は、統一感には“見るべきポイント”があります。

それがわかれば──

「この色、ちょっと浮いてるかも」

「文字がちぐはぐに感じるな」

といった違和感を、言葉で説明できるように なっていきます。

つまり、

統一感は、“センスの良し悪し”ではなく、デザインのポイントを知っているかどうかで変わります。

感覚に頼るのではなく、「どこをどう見ればいいか」がわかれば、

初心者でも、自信をもって“統一感のあるデザイン”を作れるようになります。

統一感のあるデザインに近づく、5つのポイント

「なんかバラバラに見える…」

その違和感は、“なんとなく”ではなく、ちゃんと理由があります。

ここでは、初心者でも判断しやすいように、統一感をつくるための5つのポイントを具体的に解説します。

1. 色のまとまりがあるか?

たとえば──

「無印良品」が、突然LUSHみたいな色使いになったらどう思いますか?

落ち着いた生成りの棚に、蛍光ピンクや原色の黄色が混ざっていたら…

それだけで「なんか変」「違和感ある」と感じるはずです。

色は、デザイン全体の印象を決める大きな要素。

だからこそ、「世界観に合っているか」「浮いて見えないか」を意識してみてください。

たとえば、こんな点をチェックしてみてください。

  • 色の明るさや彩度に統一感があるか?
  • 鮮やか・落ち着き・やさしいなど、色の雰囲気がそろっているか?
  • 色を使いすぎていないか?(ベース・アクセント・文字色の3色程度が目安)

こんなふうに、一部だけが浮いて見える配色になっていないかをチェックするだけで、

「統一感あるデザイン」にぐっと近づきます。

2. 文字の大きさや種類のバランスは取れているか?

たとえば──

本文よりも見出しの文字が小さかったり、文字の種類がバラバラだったりしたらどうでしょう?

どこを読めばいいのか、パッと見でわかりづらくなってしまいますよね。

読みやすさだけでなく、「バランスよく見えるかどうか」も文字の使い方で大きく変わります。

だからこそ、「文字の種類を絞る」「文字の大きさや太さで強弱をつける」「書き方を揃える」。

この3つを意識するだけで、統一感はぐっと増します。

たとえば、こんな点をチェックしてみてください。

  • フォントの種類は2つ以内に収めているか?
  • 見出しの文字サイズは本文より大きく、メリハリがあるか?
  • 同じ役割の文字(例:注釈や補足文)に、一貫性があるか?

文字の見せ方のバランスを“整える”だけでも、全体の印象は大きく変わります。

3. 余白や配置は見やすさにつながっているか?

たとえば──

すべての要素がギュッと詰まっていたり、バラバラに並んでいたらどうでしょう?

パッと見ただけで「読みにくい」「なんだか落ち着かない」と感じてしまいますよね。

デザインを見やすくするために大切なのは、「余白」と「揃え」の意識です。

余白は、“なにもない”のではなく、“伝わりやすくするためのスペース”。

呼吸をするように、要素と要素のあいだにゆとりがあると、それだけでスッと視線が流れるようになります。

また、左揃えと中央揃えが混ざっていると、「なんとなくズレてる気がする」といった違和感の原因になります。

だからこそ、

  • 要素をどこに揃えるか(左/中央)を決めて統一する
  • 文字や画像まわりに、余白を十分に取る
  • 行間や文字間を詰めすぎず、読みやすさを保つ

この3つを意識するだけで、「窮屈さがなく、見てすぐ内容が頭に入るデザイン」に変わります。

4. 写真・イラストの「雰囲気」が合っているか?

たとえば──

リアルでシャープな写真と、やさしい手描きのイラストが並んでいたらどうでしょう?

ひとつずつは素敵でも、世界観が混ざることで、全体の印象がちぐはぐに見えてしまいます。

画像のテイストは、それだけでデザインの“空気感”を左右するもの。

だからこそ、「雰囲気を揃える」ことが、見た目のまとまりにつながります。

とくにチェックしたいのはこの3点です。

  • 素材のテイストが揃っているか(リアル/手描き/グラフィックなど)
  • 質感が近いか(ふんわり/シャープ/明るめ/暗めなど)
  • トリミングの形や枠のスタイルに統一感があるか

もし、どうしても雰囲気の違う素材を使いたい場合は、

色味や背景をそろえることで、なじませる工夫を加えてみてください。

そのひと手間で、画像のバラつきを目立たせず、自然に見せることができます。

5. 全体の「空気感」が揃っているか?

ここまでチェックできたら、あとは仕上げのひと確認です。

色・文字・写真など、すべての要素がバラバラに主張していないかどうか──

「このデザインは、どんな印象を伝えたいのか?」を思い出しながら、全体を見渡してみてください。

たとえば、

  • やさしい雰囲気を出したいのに、強めの色やフォントが混ざっていないか?
  • 明るく元気な印象にしたいのに、暗めの写真を選んでいないか?
  • 同じテーマのデザインと並べたときに、ちぐはぐに見えないか?

こうした“イメージのブレ”を整えるだけで、伝わり方がぐんと洗練されます。

目指すのは、すべての要素が同じ空気をまとっているように見えること。

この最終チェックができれば、ひと目で伝わるデザインにぐっと近づきます。

最後に──「伝わるデザイン」は、誰にでもつくれるようになります

統一感のあるデザインは、「センスのある人だけのもの」ではありません。

必要なのは、“見るべきポイント”を知っているかどうか──

それだけで、デザインは驚くほど整って見えるようになります。

しかも、一度ポイントがわかれば、毎回ゼロから悩まなくてもよくなる。

むしろ、「あれ?今回はちょっと違和感あるな」と、自分で気づけるようになるはずです。

だからまずは、今回ご紹介した 5つの視点 をひとつずつ意識してみてください。

  1. フォント
  2. 余白と配置
  3. 素材の雰囲気
  4. 全体の印象(空気感)

どれも、むずかしいテクニックではなく、“初心者でもすぐに取り入れられるコツ”ばかりです。

「伝えたいことが、ちゃんと伝わるデザイン」

その第一歩は、「なんとなく」ではなく、「ちゃんと判断できる視点」を持つことから、始まります。

自分のデザインに、“説明できる理由”を持てるようになると──

「なんとなく変かも…」で止まっていた悩みが、

「ここを直せばよくなる」と言葉で言えるようになる。

それだけで、手が止まる回数が減って、

少しずつ「これで大丈夫」と思えるようになっていきます。

統一感は、センスの話ではありません。

“見るべきポイント”を知って、試してみる。

その小さな積み重ねが、ちゃんと伝わるデザインにつながっていきます。

焦らなくて大丈夫です。

何度でも見返しながら、少しずつ、目と手を慣らしていきましょう。

「伝わるように見せたいのに、どうしてもうまくいかない」

そう感じたときは──もう、悩まなくて大丈夫。

あなたの代わりに、“伝わる”サムネ、作ります。こちらから依頼ください。

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