「こんな自分、好きになれるわけない…」
「自分が嫌いすぎて、どうしたらいいかわからない…」
「毎日、自分のことが嫌いでつらい…」
そんな気持ちを抱えたまま、なんとか毎日を過ごしていませんか?
もし、“自分を好きになる”ことができなくても、今のままで心が少し楽に過ごせる方法があったとしたら──どうでしょう?
この記事では、私自身の経験を交えながら
「なぜ自分が嫌いになってしまうのか」
「その気持ちのままでも楽に生きるヒント」
をお伝えします。
なぜ、自分が嫌いになるのか
「また自分を責めてしまった…」
そんな瞬間、ありませんか?
うまくいかなかったときに「やっぱり私なんて」と思ってしまったり、
誰かと比べて「どうせできない」と自分を下げてしまったり。
私自身も、気づけば頭の中で同じ言葉を何度も繰り返していました。
でも、それは「自分が弱いから」でも「欠点が多いから」でもありません。
ただ、知らないうちに身についてしまった思考のクセが影響しているだけなんです。
ここからは、自分を嫌いになってしまうときに多くの人がはまりやすい、3つのパターンを整理してお伝えします。
「これ、私のことかも」と思うものがあれば、ぜひ心に留めてみてください。
思考パターン1|比較グセ
SNSを開いた瞬間、友人の楽しそうな写真が目に飛び込んでくる。
それだけで、心がざわついてしまうことはありませんか?
私もよくありました。
スクロールするたびに「なんで私は…」と比べてしまって、どんどん自分が嫌いになる。
でもこれって、誰もが持っている心のクセなんです。
人はどうしても、他の人と自分を比べてしまうものだから。
だから「比べてしまう私が悪いんだ…」と責める必要はないんです。
思考パターン2|「べき思考」
「失敗してはいけない…」
「人に迷惑をかけてはいけない…」
「完璧にやるべき…」
──こんなふうに“べき”に縛られてしまうことはありませんか?
私も歯科衛生士の頃、インプラントのオペに入るたびに「絶対に失敗してはいけない」と自分を追い込んでいました。
自分が執刀するわけではないのに、先生が怖くて、隣に立つだけで手が震えるほど緊張してしまう。
その緊張を抑えるために、毎回薬を飲んでから挑んでいたんです。
でも今振り返ると、それはもう自分を追い込みすぎていた証拠でした。
「完璧にやらなきゃ」と思えば思うほど、かえって心が疲れ切ってしまったんです。
完璧を求める気持ちは悪いことではありません。
けれど「少しの失敗も許せない」という思考こそ、自分嫌いを強めてしまうのです。
思考パターン3|否定的な言葉を溜め込む
「どうせ私なんて…」
「やっぱりうまくいかない…」
──そんな言葉が、頭の中でぐるぐる回っていたことはありませんか?
私も、当時は一日中「自分なんて価値がない」と頭の中で繰り返していました。
気がつけば吐いたり、お腹を壊したり、体までおかしくなっていたんです。
「人間じゃなくなっていく感じ」が、ほんとうに怖かったのを覚えています。
否定の言葉は、心の中に溜め込むほど強くなり、やがて体や生活にも影響を及ぼします。
だからこそ、小さな一言でも外に出すことが大切なんです。
紙に書くでも、信頼できる誰かに話すでもかまいません。
頭の中に閉じ込めず、外に出した瞬間から、心は少しずつ動き始めます。
自分が嫌いになるのは、環境の影響も大きい
私は新人の頃、毎日「いない人」として扱われていました。
声をかけても返事がない。仕事を任されることもない。まるで透明人間のように。
さらに、講習会で他の先生に「うちのできない方のスタッフです」と紹介されたこともあります。
1日の締めの計算で100円足りなかったとき、「あなたが取ったんでしょ」と決めつけられたことさえありました。
──こんな環境にいると、自分を責めない方が無理なんです。
「やっぱり私はダメなんだ」と思い込むのは、性格が弱いからじゃない。
“毎日否定される環境”にいたら、誰でも自分を嫌いになります。
あとから振り返ってわかりました。
それは私の能力ではなく、職場の空気や教育方法そのものに原因があったということ。
環境や人間関係は、私たちの自己評価を簡単に歪めてしまいます。
でもそれは「あなたが本当にダメだから」ではありません。
「自分が嫌い」と感じているあなたも、もしかしたら、
ただ環境に影響されているだけかもしれません。
そう気づくことが、自分を責めるループから抜け出す第一歩になります。
自分が嫌いになるときの解決法
ここからは、実際に私が試して効果を感じた方法をお伝えします。
大きなことをする必要はありません。小さなステップで十分です。
- 1. 思考のクセに気づく
「また比べてる」「また“べき”で縛ってる」と気づくだけで、自己否定のループから距離を取れるようになります。
- 2. 言葉を外に出す
ノートに書き出す、信頼できる人に話す。
心の中に閉じ込めていた否定の言葉を外に出すだけで、重さは変わります。
▶︎ 自分と向き合うノートの書き方と質問リスト|今日から始められるコツ もぜひ参考にしてください。
- 3. 小さな「好き」を積み重ねる
嫌いな部分ばかりに目を向けると、自己否定が強まります。
逆に「今日できた小さなこと」を書き留めると、自分を見る目が少しずつ変わります。
- 4. 専門家に相談する
もし長期的に抜け出せない場合や、生活に支障が出ている場合は、カウンセラーや心療内科に相談するのが近道です。
一人で抱え込まないことが、回復の第一歩になります。
小さなことでも大丈夫です。
「今日できた一歩」を積み重ねることで、自分を嫌う気持ちは少しずつ弱まっていきます。
完璧じゃなくてもいい。
あなたが「やってみよう」と思えた時点で、もう変化は始まっています。
自分が嫌いになるのは「弱さ」じゃない
私はずっと「もっと頑張らなきゃ」「周りに合わせなきゃ」と思っていました。
そのたびに「私はダメだ」と落ち込み、自分を嫌いになっていたんです。
でも今ははっきりとわかります。
それは性格の弱さではなく、思考のクセや環境の影響が重なっていただけだと。
だから大事なのは、自分を嫌うことではなく──
「なぜ嫌ってしまうのか」を理解すること。
それだけで、自分を責めなくてよくなります。
自分を大切にするとは、甘やかすことではありません。
「自分で選んだことに責任を持つ」ことです。
そして、その最初の一歩として──
自分の思いを言葉にして形にする場所を持つことが、とても有効です。
その方法のひとつが「ブログ」。
安心して自分を出し、整えるための場になります。
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