どれだけ時間をかけて書いても──
検索されなければ、読まれません。
それだけで、あなたの記事は「なかったこと」になってしまう。
でも、本当は伝えたい誰かがいるはずです。
その人に、言葉を届けたいなら。
まずは「見つけてもらう」仕組みが必要です。
それが、キーワード選定。
むずかしそう?
大丈夫。ここでは専門用語を使わずに、
ブログ初心者でも、いまの言葉でできる方法をお伝えします。
読まれる記事をつくる一歩目、
いま、一緒に踏み出しましょう。
キーワードって、なんのためにあるの?
「キーワードが大事」って、聞いたことありませんか?
ブログを始めたばかりの頃、私も何度も目にしました。
でも──その意味が、まったくピンときていませんでした。
「キーワードって、ただの検索ワードでしょ?」
「それより、中身のある文章を書く方が大事じゃない?」
そう思って、キーワードのことはずっと後回しにしていたんです。
けれど、あとになって気づきました。
どれだけ時間をかけて丁寧に書いても、
“検索されなければ、読まれない”という現実に──。
人は、悩みや知りたいことがあると、GoogleやYahooで検索します。
そのときに使うのが、「言葉」です。
たとえば、「ブログ 始め方」とか「副業 在宅 主婦」など、
自分の悩みをそのまま打ち込むんですね。
この“入力する言葉”こそが、キーワード。
そして、あなたの記事がその言葉に引っかからなければ、
存在しないも同然になってしまいます。
読者とつながる、たったひとつの接点。
それが、キーワードです。
検索する人が使う言葉で書かれている記事だけが、表示されて、読まれて、信頼されていく。
だからこそ、「どんなキーワードで検索されるのか?」を考えておくことが、読まれるブログをつくる第一歩なのです。
キーワードは、“検索エンジン対策”のためのものじゃない。
“読者との接点”をつくるためにあるんです。
初心者でもできる、キーワード選定の3ステップ
「キーワード選定ってむずかしそう…」
そう思っているなら、安心してください。
実は、やることは たった3つ。
これだけで、検索にヒットしやすい記事の“土台”が整います。
ひとつずつ、一緒にやっていきましょう。
1. 読者の“検索する気持ち”を想像する
まずはここからです。
あなたが書こうとしている記事に対して──
「読者は、どんな言葉で検索するだろう?」と考えてみてください。
たとえば、「副業を始めたい主婦」の記事を書くなら
- 副業 主婦 始め方
- 主婦 在宅ワーク 未経験
- 家でできる仕事 主婦
こんなふうに、検索窓に入れそうな言葉を自由に出していきます。
これは「正解」を探す作業ではありません。
“どんな悩みを持っているか”に寄り添う時間です。
2. キーワードを“見える化”する
次に、あなたが想像した言葉が、実際にどれくらい検索されているかを調べます。
使うのはこの2つの無料ツール。
どちらも無料で使えて、登録すればすぐに始められます。
やることは簡単。
- ラッコキーワードに想定キーワードを入力して、関連語をコピー
- キーワードプランナーに貼りつけて、「月間平均検索ボリューム」を見る
3. 検索ボリューム「100〜1000」を目安に選ぶ
出てきたキーワードの中から、検索されているけど競合が少ないゾーンを狙います。
目安は、「月間平均検索数:100〜1000」くらいのもの。
なぜかというと──
- 数字が少なすぎると誰も検索していない
- 多すぎると、大手やプロの競合に勝てない
初心者が最初に狙うのは、“小さくても本気の読者がいる場所”です。
たとえば、
- ダイエット 更年期 食事制限なし
- 副業 ブログ 40代 未経験
- アフィリエイト ジャンル 選び方
こういう複数の単語で構成されたキーワード(=ロングテールキーワード)は、まさに初心者向けのゴールドゾーン。
この3ステップを踏めば、
あなたの記事は「検索される準備」が整った状態になります。
あとは、読者に向けて、その言葉を使って記事を書くだけ。
言葉の“すれ違い”がなくなるだけで、あなたのブログはちゃんと届きはじめます。
上位表示を狙うなら、“ロングテール”を選ぼう
「検索される記事にしたい」──
そう思ったときに、つい目を向けたくなるのが、有名なキーワードです。
たとえば、「副業」「ダイエット」「節約」など。
どれも検索されやすく、魅力的に見えますよね。
でも──
そのキーワードで、あなたの記事は上位に出てくるでしょうか?
現実はとてもシビアです。
大手メディアや企業サイトが、何年もかけて記事を育てていて、
個人のブログでは、まず太刀打ちできません。
だからこそ、狙うべきは
“ロングテールキーワード”。
これは──
- 検索回数は少なくても
- 意図がはっきりしていて
- 競合が少ない
そんな、複数の言葉で構成されたキーワードのことです。
たとえば、
- 「副業 主婦 未経験 ブログ」
- 「ダイエット 更年期 無理しない」
- 「お金がない 生活できない 支援」
検索数は1,000以下でも、検索している人は真剣です。
それだけに、「刺さる記事」に出会えたら、読まれる確率も高い。
ブログ初心者こそ、この“ロングテール”を選ぶべき理由はここにあります。
広く浅くより、狭く深く。
たった一人の「これが知りたかった」に応える記事は、
確実に届き、そして評価されます。
検索の世界は、数じゃない。
「届けたい人に届く」ための、小さな入り口を見つけることが、
実はいちばんの近道なのです。
【実践】ツールを使った選定方法
ここまでいろいろ語ってきたけれど、正直に言うと──
最初のころ、私は「キーワード選定なんてしなくても、いい内容を書けば届く」と信じていました。
でも、現実はちがった。
いくら丁寧に書いても、誰も読みに来ない。
努力が空回りする感じ、あのときの虚しさは今でも覚えています。
理由はひとつ。
“検索されていない”から。
つまり、
読者に届けたくても、「見つけられていない」ということ。
ここでようやく気づいたんです。
「読まれるブログ」には、“仕組み”がある。
そしてその仕組みの土台になるのが──
キーワード選定です。
思っていたよりも、ずっとシンプルで、やれば結果が変わる方法。
それを、いまから一緒にやってみましょう。
【手順①】ラッコキーワードで「リアルな悩みの言葉」を探す
まず使うのは、無料で使える「ラッコキーワード」というツール。
ここでは「検索されている“生の言葉”」を探します。
やり方は簡単です。
- ラッコキーワード にアクセス
- 検索窓に「ブログ 初心者」など、自分が書こうとしているテーマを入力
- 表示されたキーワード一覧を、右上の「全キーワードコピー(重複除去)」ボタンでコピー
ここに出てくるのは、
実際に人が打ち込んだ、リアルな検索キーワード。
たとえば「ブログ 初心者」で調べると、
- 「ブログ 初心者 何から始める?」
- 「ブログ 初心者 稼げる?」
など、まさに「頭の中そのもの」が並びます。
この中から、「自分が書けそう」「この人の悩みに答えられそう」と思えるキーワードを選びましょう。
まだ“書けそう”の直感で大丈夫です。次で、ちゃんと絞り込みます。
【手順②】Googleのキーワードプランナーで「検索されている言葉」を選ぶ
ラッコキーワードで拾った言葉の中から、「実際に検索されている=需要がある言葉」を見つけます。
ここで使うのが、Google広告の中にある「キーワードプランナー」です。
※Google広告のアカウント(無料)を作っておく必要があります
やり方はこちら:
- Google広告にログイン
- 上部メニューから「ツールと設定」→「キーワードプランナー」を選ぶ
- 「検索のボリュームと予測データを確認する」をクリック
- ラッコキーワードでコピーした言葉を貼り付け、「開始する」
出てきた結果の中から、
「月間平均検索ボリューム」が100〜1000くらいのキーワードを選びます。
この範囲が、初心者にとってちょうどいい“勝ち筋のある土俵”。
100未満はほぼ検索されていない可能性が高く、
1000以上は競合が強すぎて埋もれる可能性が高くなります。
【手順③】「書けるかどうか」で選ぶ
数だけで選んではダメです。
検索されていても──
自分の言葉で、その悩みに答えられなければ、読者には響かない。
だからこそ、
「このキーワードなら書けるかも」
そう思えるものだけを選びましょう。
- 数字だけに惑わされないこと。
- “読者の気持ち”が想像できること。
- ちゃんと「届けたい人」が見えてくること。
それが、“選ばれる記事”の入口になります。
この手順は、初心者にとって最初のハードルかもしれません。
でも、ここを越えたとき、「誰にも届かなかった言葉」が、ようやく届き始めるんです。
あなたのブログに、本当に必要としてくれる人がたどり着くように──
このステップ、ぜひ実践してみてください。
【応用】競合やLPから選定する方法
「何を書けばいいか思いつかない」
そんなときは、うまくいっているサイトからヒントをもらいましょう。
競合サイトを参考にする方法
- 自分と同じジャンルのブログをいくつか見つける
- 「Google広告」→「キーワードプランナー」で「ウェブサイトから開始」を選ぶ
- URLを貼って、「このサイト全体を使用」→「結果を表示」
これで、そのブログに使われているキーワードが一覧で出てきます。
「自分が書けそう」
「まだライバルが少ない」
そう思えるキーワードが見つかったら、そこが狙い目です。
【応用】競合やLPから選定する方法
キーワードって、自分の中から出すだけじゃなくて、
「すでに検索されてる言葉を、現場から拾う」こともできるんです。
ここでご紹介するのは、ちょっと上級の方法。
でも──だからこそ、差がつくやり方です。
たとえば、あなたが紹介したい商品があるとします。
その商品の公式ページ(LP)には、ユーザーが何に悩んでいて、どんな言葉で検索するかのヒントが詰まっています。
しかもそれは、企業が莫大な予算をかけて“言葉選び”した結果。
つまり、
そのLPで繰り返し使われている言葉=「刺さるキーワード」の可能性が高いんです。
やり方は、シンプルです。
- 紹介したい商品・サービスのLPを開く (たとえば、あなたがアフィリエイトしたいWordPressテーマのページ)
- 「どんな言葉が何度も使われているか」をチェックする
- それらの言葉をラッコキーワードやキーワードプランナーに入れて検索ボリュームを調べる
- 検索数100〜1,000の中から、書けそうなテーマを拾う
繰り返しますが、
ここで探すのは“企業目線”のキャッチコピーではなく、読者の本音に近い言葉。
「書く力」より先に、「拾う力」。
これがあるだけで、キーワード選定の視野がグッと広がります。
ちなみにこのやり方、
あまり記事では紹介されていません。
でも、私にとっては“書く前に必ずやるチェックリスト”のひとつです。
特別なスキルは要りません。
ただ、「何が読者に響くのか?」に、ちゃんと目を向けること。
そして──
それに気づける人から、検索上位に上がっていきます。
最後に
検索されなければ、どれだけ想いを込めて書いた記事も──
存在していないのと同じ。
だからこそ、
「検索されるキーワード」を選び、「必要としている人」に届ける準備をする。
その第一歩が、キーワード選定です。
むずかしく考えなくて大丈夫。
ひとつひとつ、試していけばいい。
言葉を届けたい相手がいるのなら、
今日が、その“読まれるブログ”への始まりになりますように。
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