ノートを開いて「よし、自分と向き合おう」と思っても、ペンが動かない。
書こうとしても、頭の中がごちゃごちゃして、何から手をつけていいのかわからない。
ノートに書くって、本当は「心の中にあるものをそのまま吐き出してみる」ことなんです。
文字にして外に出すと、不思議と自分の気持ちを少し離れたところから眺められる。
「あれ、自分ってこんなふうに思ってたんだ」って、はじめて気づけるんです。
私も同じでした。
やってみたい気持ちはあるのに、いざ書こうとすると「これで合ってるのかな」と不安になって、何も書けなくなる。
方法もわからないし、具体的な質問も浮かばないから、白紙のまま閉じてしまう。
そのたびに「やっぱり自分は続けられない」と落ち込んでいました。
だから今回は、自分と向き合うときにノートをどう書けばいいのか、そのやり方と、すぐに試せる質問例を紹介します。
「書く意味」がちゃんとわかれば、きっと今日から書き出せるようになります。
ノートに書くことが“自分と向き合う”につながる理由
ノートに書くのは、きれいにまとめるためじゃありません。
大事なのは、自分の心の声をそのまま外に出してみること。
頭の中だけで抱えていると、気持ちや考えがぐるぐる回って、よけいわからなくなります。
でも、文字にして紙の上に置くと、不思議と少し離れた場所から自分を眺められるんです。
「ああ、自分はこんなことを感じてたんだ」って、はじめて気づける。
それが“自分と向き合う”ということなんです。
とはいえ、そう頭ではわかっていても、いざ書こうとすると「これで合ってるのかな」と不安になったり、何も書かないままノートを閉じてしまうこともあります。
私自身も何日もノートを開かない日々を過ごしました。
「今日こそ書こう」と思ってもペンが進まず、そのたびに「またできなかった」と自分を責めてしまったんです。
だからこそ、無理なく続けられるコツを知っておいてほしいんです。
次の章では「自分と向き合うノート質問で迷わないコツ」を紹介します。
自分と向き合うためにノートを使う、ちょっとした工夫
「ノートを書こう」と思っても、ペンが止まってしまう。
最初の一行が浮かばず、ページを閉じてしまう。
多くの人が続けられない一番の理由は、「何を書けばいいのかわからない」から。
そんなときは、あれこれ考えずに「質問をひとつ決めて、それに答えるだけ」で大丈夫。
シンプルな工夫で、自然と書き出せるようになります。
もし「それでも難しい」と感じたら、これから紹介する5つのコツを参考にしてみてください。
きっと、自分に合ったやり方が見つかるはずです。
コツ1|“いつ書くか”を先に決めておく
「時間があればやろう」と思っても、気づけば一日が終わってしまいます。
人は“余った時間”ではなかなか動けないものだからです。
だから、寝る前の3分や朝のコーヒータイムなど、日常の中で「ここで書く」と決めてみましょう。
時間を固定するだけで、ノートを開くハードルがぐっと下がります。
コツ2|質問を1つだけ選ぶ
「自由に書いていい」と言われると、かえって何を書けばいいのか迷ってしまいます。
そんなときは、質問をひとつだけ決めて答えるようにしましょう。
「今日はどんな気分だった?」
「いま一番大事にしたいことは?」
問いがあると、自然にペンが動き始めます。
コツ3|3行だけでOK
「たくさん書かなきゃ」と思うほど、書くこと自体が負担になってしまいます。
でも「疲れた」「眠い」「ちょっと安心した」──そんな短い言葉でも十分です。
むしろ3行だけと決めた方が気楽に続けられます。
コツ4|未来の自分にひとこと残す
書き終えたあと、最後に一言だけ“未来の自分”へメッセージを残してみましょう。
「明日は5分だけ書こう」でもいいし、「今日もよくやった」で十分です。
小さな言葉が、次にノートを開くきっかけになります。
コツ5|週1回だけ振り返る
毎日読み返す必要はありません。
むしろ毎日見ていると、変化に気づきにくくなってしまいます。
だから、週末に一度だけで大丈夫。
数日分をまとめて眺めてみると、意外な発見があるものです。
「思ったより同じことを書いていたんだな」と気づくだけでも、気持ちがふっと軽くなりますよ。
自分と向き合うための質問をノートに書いてみてください
コツがわかっても、「どんな問いを立てればいいのか」がわからないと、やっぱり手が止まってしまいます。
そこで次に紹介するのが、すぐに使える質問リストです。
気になったものから試してみてください。
- 状態を知る質問
- 今の気分を3語で表すと?
- 今日一番心が動いた出来事は?
- 体が出しているサインは?
- 気持ちを整理する質問
- 最近「大事にしたい」と思ったものは?
- 今いちばん我慢していることは?
- 今日の自分をひとことで褒めるなら?
- 行動を促す質問
- 明日の自分に託したい小さな行動は?
- やめたい習慣を一つ挙げるなら?
- 叶えたい未来を一言で書くなら?
まずはここから一問選び、3行だけ答えてみてください。
それが「自分と向き合う」最初の一歩になります。
自分と向き合うためにノートを使いたくなくなったら
さきほどの質問リストを使えば、ノートは書きやすくなります。
それでも続けていく中で、「たいしたことが書けなかった」と感じる日があるかもしれません。
けれど大切なのは、内容の深さではなく「書けた」という事実そのものです。
たとえ、ひと言だけでも、それを続けられたことが、自分への信頼につながっていきます。
- 書くことが思いつかないとき
感じたことを3つだけ書いてみてください
- 「やる気が出なかった」
- 「仕事に行きたくなかった」
- 「朝起きるのがつらかった」
- 気持ちが大きく揺れたとき
出来事と気持ち、それから「本当はどうしたかったか」を順番に書いてみてください
たとえば、上司に注意された → 悔しかった → 認めてもらいたかった
- 時間がどうしても取れないとき
とりあえず何か書いてみてください
や だけでもかまいません
それでも「書いた」という事実が、次につながります
自分と向き合うためにノートは欠かせないものだった
ノートに気づいたことを書き続けると、少しずつ自分の心の動きに気づけるようになります。
周りと比べて落ち込むのではなく、自分の基準で選べるようになる。
「どうせ私なんて」ではなく「これでいい」と言えるようになる。
自分の気持ちを整理できるから、人間関係もラクになる。
──そんな変化が、少しずつ重なっていきます。
だからこそ、まずは今日、質問をひとつ選んで何か書いてみてください。
その小さな一歩が、未来を大きく変えていきます。
そして「もっと深く自分と向き合いたい」と思ったときには、
ノートからさらに一歩進んで、ブログという形で言葉を外に出してみてください。
ノートを使って自分と向き合うことは、しんどさを超えて、安心と自由につながっていきます。
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