「ワークシートをやってみたけれど、ただ埋めるだけで終わってしまった」
「質問に答えても、その後どうすればいいか分からない」
そんな声をよく見かけます。私自身も同じでした。
書いて満足して、あとから振り返ることもなく──「これって意味あるのかな」と思ってやめてしまったんです。
でも、本当にもったいなかったんです。
ワークシートの価値は“埋めること”そのものではなく、そこから生まれる気づきをどう活かすかにあるから。
次は、その理由をお話ししますね。
自分と向き合うためにワークシートが役立つ理由
ワークシートの良さは、自分の気持ちや考えを「見える形」にできることです。
頭の中だけで考えていると、同じことを何度も思い返してしまい、ぐるぐると堂々巡りになりがち。
「どうしてうまくいかないんだろう」「本当はどうしたいんだろう」──考えれば考えるほど、余計にわからなくなることはありませんか。
そんなとき、言葉にして書き出してみると「私はこう感じていたんだ」と気づけるようになります。
モヤモヤが外に出ることで、初めて客観的に自分を眺められるからです。
さらに、ワークシートにはこんな効果があります。
- 感情の整理ができる
「なぜイライラしていたのか」「本当は何が不安なのか」が見えやすくなる
- 優先順位がはっきりする
書き出した内容を並べてみると、自分にとって大事なものとそうでないものが自然と分かる
- 変化を振り返れる
日付を入れておけば、「前より前向きになっている」「同じことで悩んでいる」など、自分の変化がはっきり見えてくる
つまりワークシートは、「本当の気持ちをすくい上げるきっかけ」。
ただの紙切れではなく、自分との対話を助けてくれる存在なんです。
自分と向き合うワークシートの作り方
「ワークシート」といっても、特別な用紙や立派な形式はいりません。
ノートやスマホのメモなど、手元にあるもので気軽に始められます。
大事なのは“思ったことを書き出してみること”。
完璧に仕上げる必要はありません。
では、実際にどう始めればいいのか──基本の流れを紹介します。
- 1. モヤモヤをひとつ選ぶ
「仕事」「人間関係」「将来」「自分の気持ち」など、今の自分にモヤモヤを感じることを選びます
- 2. 簡単な質問を書いてみる
たとえば「今日はどんな気分?」「最近一番気になることは?」など、シンプルで大丈夫です
- 3. 自由に書けるスペースを残す
長く書ける日もあれば、一言だけの日もあります。その日の気分で十分です
- 4. 日付を入れる
あとから見返すと「前より前向きになってる」「同じことを繰り返してる」など、自分の変化に気づけます
まとめようとしなくても大丈夫。
殴り書きでも一言でも、残すことに意味があります。
そして「もっと深く自分と向き合いたい」「言葉を形として残していきたい」と思ったら、
ブログという形で発信してみるのもおすすめです。
自分と向き合うモヤモヤを見つけるコツ
「ワークシートをやってみたいけれど、何を書けばいいか分からない」──多くの人がここでつまずきます。
実は、モヤモヤは誰にでもあるのに、私たちは無意識に抑えたり、平気なフリをしてやり過ごしていることが多いんです。
けれど、自分と向き合う第一歩は、そのモヤモヤにあえて注目すること。
ほんの些細なことでも、意識して拾い上げないと気づけないまま流れてしまいます。
たとえば──
- 仕事:「やりたいこと」「やりたくないこと」
- 人間関係:「一緒にいて心地よい相手」「疲れる相手」
- 自分の気持ち:「最近よく考えていること」「心が落ち着く瞬間」
「今日はどんなモヤモヤが一番強いかな?」──その感覚を大事にして、書き出してみてください。
モヤモヤを書き出すことを続けていると、「あれ、また同じことを書いている」と気づく瞬間があります。
そこで見えてくるのが、自分でも気づいていなかった“癖”です。
自分と向き合うワークシートで見えてくる「癖」
気づかないうちに、同じことを繰り返していませんか。
- 毎週のように抱えている不安
- 思い出すたびに心をざわつかせる相手
- 「楽しい」と思える瞬間がなかなか出てこない日々
こうしたことは、最初は一度きりの出来事だったかもしれません。
けれど見て見ぬフリをしているうちに、いつの間にか“自分の癖”として体に染み付いてしまうんです。
癖になっているからこそ、自分では疑問に思わない。
でも、ワークシートに書き出すと「また同じことを書いている」と気づける。
その瞬間に初めて、「私はずっとここで止まっていたんだ」と分かるんです。
そして気づけたからこそ、次の一歩を考えられるようになります。
- 同じ不安が続くなら、今度は違うやり方を試してみよう
- この人と関わると疲れるなら、少し距離を置こう
ワークシートは、書くことで「気づかないまま繰り返していた癖」に光を当ててくれます。
その気づきが、未来を変えるきっかけになるんです。
自分と向き合うワークシートから始まる変化
自分と向き合うためのワークシートは、特別な人だけのものではありません。
誰でも今日から、ノートやスマホで始められる小さな一歩です。
大切なのは、うまく書くことではなく「気づきを残すこと」。
そして繰り返す中で、あなたの中にある本当の気持ちやパターンが見えてきます。
「続けられるかな」と心配になるかもしれませんが、完璧を目指す必要はありません。
寝る前の3分でも、書けない日は「今日は何も思いつかない」と書くだけでもOK。
週に一度少し振り返れば、それだけで大きな気づきにつながります。
もし「もっと自分を深く知りたい」「言葉を残していきたい」と思ったら、
ブログという形で表現してみるのもおすすめです。
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