桜が咲き始めたある春の日、「変わりたい」と強く思った──けれど、なぜか動けなくなった。
頭では「やればいいだけ」と分かっているのに、体がまったくついてこない。
「今日はやろう」と決意したはずなのに、気づけばまた、いつもの日常に戻っていた。
こんな自分に、何度もがっかりしてきた。
やる気もあった。覚悟もした。
「もう大丈夫」と本気で思った瞬間だってあったのに──
なぜか、やらない理由ばかり探している。
あきらめたつもりはない。なのに、進めない。
──それが、すべての始まりだった。
私は、40歳で歯科衛生士からWebデザイナーへ転身しました。
「今日こそ進もう」と何度も思ったのに、
仕事が終わると「疲れたからまた明日」と、パソコンすら開けない日々。
「もう遅いのかも」「私には向いてないのかも」
そんな声が頭の中でずっと鳴り続けていて、気づけば3ヶ月、何ひとつ動けませんでした。
無意識は、あなたを守るために、全力で変化を拒む。
やろうと思っているのに、どうしても動けない。
書かなきゃ、行動しなきゃ──そう思うほど、手が止まる。
最初は、やる気があった。
「変われるかもしれない」とワクワクしていたはずなのに、
気づけば、その気持ちさえ思い出せなくなっている。
「私は本気じゃないのかも」
そんなふうに責めたくなる日もあるかもしれません。
でも、それは違います。
あなたの中には、ちゃんと“やる気”があります。
ただ今は、「がんばっても変わらなかったらどうしよう」という不安が
無意識にブレーキをかけているだけなんです。
未来を変えたい。失敗したくない。間違えたくない。
だからこそ、止まってしまう──
それは“本気で変わろうとしている証拠”なんです。
無意識は「現実」と「想像」の区別がつかない
「やろう」と思うたび、
なぜか怖くなる。
なぜか気持ちが重くなる。
──その原因は、意志や根性のせいではありません。
それは、“無意識の仕組み”が関係しているからなんです。
無意識は、現実と想像の区別がつきません。
たとえば、「失敗するかも」と想像したとき。
頭の中では“まだ起きていない未来”なのに、
体はすでに“失敗した後の感情”を感じてしまうんです。
恥ずかしさ、焦り、無力感──
その“感情の記憶”が、ブレーキとして働きます。
本当はまだ何も起きていないのに、
脳は「これ以上進まないほうがいい」と判断してしまう。
だから、動けなくなる。
しかも、この仕組みは──
「本気で変わりたい」と思っている人ほど、強く働きます。
「ちゃんとやりたい」「絶対に失敗したくない」
そう願うからこそ、“うまくいかなかった未来”の想像がリアルになってしまうんです。
でも、それはあなたが怠けているからでも、意志が弱いからでもありません。
むしろ逆です。
本気だからこそ、怖くなる。
変わりたいと願っているからこそ、動けなくなる。
その事実を知るだけでも、
あなたの中の“無意識の誤解”は、少しずつほどけていきます。
「動けないのは、本気で人生を変えたい証拠なんだ」
そう思えたとき、
止まっていた時間さえも、あなたの味方に変わり始めるはずです。
あなたの“無意識”は、今日から変えられる。
「でも、何から始めればいいの?」
そう感じたあなたに、まずお伝えしたいのは──
“できることから、ひとつずつ”で大丈夫ということ。
私は、歯科衛生士からデザイナーへと転身したとき、
毎朝「どうすれば今日一歩進めるか?」と自分に問いかけることから始めました。
最初は、また止まってしまった自分に落ち込む日もありました。
でも、3週間。たった3週間、小さな習慣を続けてみただけで──
「ちょっとずつ、自分が変わってきたかも」
そんな“感覚”が、生まれ始めたんです。
これからご紹介するのは、私が実際に取り入れて効果を感じた3つのステップ。
どれも、今のあなたでもムリなく始められるものばかりです。
毎朝8時、歯科医院に向かう電車で深呼吸。7秒吐いて7秒吸う。
「今日もできることからやろう」と唱えるだけ。
1週間後、あの重たかった心が、すっと軽くなっていた。
「今日やること」でも、「叶えたい未来」でも大丈夫。
書き出すことで、漠然とした不安が“言語化されて”整理されます。
まずは3つ書いてみてください。
毎朝、自分に問いかけてみてください。
「どうすれば、今日一歩進めるだろう?」
この問いが、あなたの“無意識”を変え始めます。
たったこれだけのことでも、
1週間後、2週間後、そして1ヶ月後──
「前より動けてる気がする」
そんな変化が、あなたの中で起こっているはずです。
実際に、この3つを続けた方からは、
「朝起きるのがつらくなくなった」
「やりたいことが明確になってきた」
「小さなことでも行動できるようになった」
──そんな声を、たくさんいただいています。
だから、あなたにもきっと
“同じような変化”が起こってくるはずです。
焦らなくていい。
変わろうとしなくていい。
“できることを、今日ひとつ”──それだけで、未来は静かに動き出します。
無意識を変えるなら、小さな一歩しかない
変わろうとするとき、つい「いきなり大きく変えなきゃ」と思ってしまうことがあります。
でも──それがいちばん苦しいんです。
本当に変わりたいなら、最初の一歩は“できることから”で大丈夫。
完璧を目指すのではなく、進めることを大事にしてみてください。
たとえば今日からは、
- 1日3回、深呼吸してみる
- 朝の5分で、小さな目標を紙に書いてみる
- 1つだけ「どうすればできる?」と問いかけてみる
たったそれだけでいいんです。
それだけでも、あなたの中では確実に“何か”が動き出します。
焦らなくていい。比べなくていい。
できることを、できるときに、できる形で。
それが“本気で変わろうとしている人”の歩き方です。
今日の一歩が、あなたの未来を変えていきます。
その一歩を、心から応援しています。
同じように「変わりたいのに動けない」と悩んでいる方へ──
私が実際に試して、効果を感じた方法をこのページにまとめました。
少しでも参考になれば嬉しいです。
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