「せっかく時間をかけて書いたのに、読まれていない気がする。」
「伝えたいことはあるのに、うまく伝わらない。」
──そんなふうに感じたことはありませんか?
じつはそれ、「文章が下手だから」ではないんです。
ほんの少し、仕上げ方を知るだけで、
あなたの言葉はちゃんと届くようになります。
この記事では、
ブログ記事の完成度をグッと上げる
「伝わるためのチェックと装飾のコツ」を、
ひとつずつ、わかりやすくお伝えしていきます。
前回ご紹介した【下手でもいい。届いてほしい人に、ちゃんと届くブログ文章のつくり方】とあわせて読んでいただくと、
伝わるブログづくりの精度がぐんと高まります。
【チェック編】ちゃんと伝わる文章に整える5つのポイント
文章が書けたら、まず何をするか?
文章を書いたら、まずは「読者目線」で読み返す。
──意外と、これを飛ばしている人が多いんです。
でも、このひと手間こそが、
“伝えたい”を“ちゃんと届く”に変える、分かれ道。
読み返すときの合言葉は、たったひとつ。
「これ、ほんとうに伝わってる?」
そう問いながら読み進めるだけで、
ちょっとした違和感や、伝わりにくさに気づけるようになります。
ここからは、
ブログ初心者でも迷わず実践できる「チェックポイント5つ」をお伝えします。
【チェック1】余分なところを削ってシンプルに
伝えたい気持ちが強いほど、言葉は増えていきます。
でも──言葉が多いからといって、伝わるとは限らない。
むしろ、文章がごちゃつくと、それだけで「なんか読みにくい」と離脱されてしまう。
つまり、読まれない=伝わらない。
だからこそ大事なのが、「削る勇気」です。
問いかけてみてください。
「この言葉、本当に必要?」
たとえば──
そんなあなたにおすすめしたい商品があります。
↓この言葉、本当に必要?
そんなあなたにおすすめの商品があります。
「おすすめしたい」じゃなくて、ただの「おすすめ」で、ちゃんと伝わる。
──たったそれだけ。けれど、読む人の負担は驚くほど減るんです。
1〜2語を削るだけで、文章はスッと入るようになる。
届けたい気持ちがあるなら、
まずは“余白”をつくることも、立派な伝え方なんです。
【チェック2】語順を整えて、スッと読めるように
意味は伝わる。
でも、「なんか読みにくい」──その正体は、語順かもしれません。
文章って、言いたいことの順番を変えるだけで、驚くほど読みやすくなります。
たとえば──
太郎がアイスを買うために、昨日コンビニに行った。
↓この順番、本当に伝わってる?
昨日、太郎はアイスを買いにコンビニへ行った。
伝えている内容は同じ。
でも、読んでいてスッと頭に入るのは後者のはずです。
語順の基本は、こう。
「いつ → どこで → 誰が → 何を → どうした」
読みやすさに迷ったら、
この順番を意識して、言葉の並びを一度組み直してみてください。
文章はリズム。
リズムが整えば、意味もちゃんと届くようになるんです。
【チェック3】「誰が・何を」など抜けがないか確認する
文章がわかりにくいとき、
実は「伝えるべき要素が抜けてる」ことが、けっこうあります。
たとえば──
「わたしは、あの場所へ。」
え? あの場所ってどこ?
そもそも“なにをしに行ったの?”って、読者は思うわけです。
文章には、本来こんな要素が必要です。
「誰が」「何を」「どこで」「いつ」「どうした」
たとえば、こんな文。
行ってきました、あの場所に。
↓ これ、誰が?どこへ?何を?
先週の土曜日、友人と一緒に、憧れの○○カフェに行ってきました。
これだけで、ぐんとイメージが広がる。
【チェック4】重複をなくしてスッキリさせる
同じ言葉が何度も出てくると、読む気が失せる──
これ、文章では本当によくある落とし穴です。
「わかりやすい説明」って書いてあったのに、
同じことを言い換えたり繰り返したりして、かえって混乱した…
そんな経験、ありませんか?
文章には、「言葉の重複」と「意味の重複」の2種類があります。
どちらも読み手のストレスにつながります。
たとえば:
この方法なら、効率的に効果的な結果が得られます。
→ 「効率的」と「効果的」、どちらか一つで意味は伝わる。
文章がモヤついていたら、一文ずつ確認してみてください。
似た意味の言葉が並んでいたら、どちらかを潔く削る。
それだけで、文章がぐっと引き締まります。
【補足】あえて繰り返すのは、“伝えたい熱”があるとき
ただし、すべての繰り返しがNGというわけではありません。
むしろ、あえて繰り返すことで「感情」や「温度」を伝えることができる場合もあります。
たとえば──
わかってほしい。どうしても、わかってほしいから。
このように、“言葉のリズム”として使う繰り返しは、読者の心に響く武器になります。
だからこそ大事なのは、
「繰り返してる自覚があるかどうか」。
なんとなく言い回しが似てしまってる…
無意識に同じことを2回言ってる…
それは削った方がいい。
でも、伝えたいことがあって、あえて繰り返した言葉なら──それは残していい。
書き手の“意志”があるかどうか。
それが、読み手に伝わるかどうかを分けるんです。
【チェック5】ネコ・ネコ・ネコ──書き方を統一する
「ネコ」「ねこ」「猫」。
意味は同じでも、見た瞬間に“ぶれてる”と感じるのが読者です。
書き方がバラバラだと、伝えたい内容もぼやけてしまいます。
だからこそ、表記は徹底的に“ひとつ”に揃える。これが、ちゃんと届く文章をつくる土台です。
たとえば、次のようなゆれはよく見かけます。
- 送り仮名の違い:行う/行なう
- 漢字・ひらがな・カタカナ:ネコ/ねこ/猫
- 固有名詞のゆれ:Google/グーグル、Yahoo!/ヤフー
- 全角・半角の混在:午前7時/午前7時
- 外来語の揺れ:バイオリン/ヴァイオリン、サーバ/サーバー
そして、文章には言葉だけでなく、見た目のルールも必要です。
つまり、記号や装飾も一貫していること。
- 強調には太字+アンダーライン
- 重要な言葉には赤文字
- 注釈は()
- 会話文は「 」
読者は、“見た目のリズム”でも読みやすさを判断しています。
だから、書き方の統一は、「読者へのやさしさ」なんです。
【補足】統一するのは、読者のため。そして自分のため。
書いているときは気にならなくても、
あとから読み返して「なんかチグハグだな…」と感じたら、
それは“統一されていない”せいかもしれません。
文章は、“整っている”ことに安心感があります。
だからこそ──
ネコ・ネコ・ネコ。
ブレずに、最後まで。
統一されている文章は、読む人の心にまっすぐ届きます。
あなたの伝えたいことが、迷わず届くように。
細部まで、きちんと揃えていきましょう。
【装飾編】装飾は、「ここを読んで」と伝える技術です
伝わるブログに仕上げる。──その最終ステップが「装飾」です。
文章が書けたら、それで終わり。
……ではありません。
なぜなら、読まれなければ、伝わらないからです。
「読者の目に、きちんと留まる文章」になっていますか?
ブログは“流し読み”が前提です。
だからこそ、「読み飛ばさせない工夫」が必要なのです。
そのための武器が──装飾。
太字、色、アンダーライン。
これらはすべて「デコレーション」ではなく、読者のための“目印”づくりです。
装飾とは、読者へのやさしさ。
装飾とは、「ここを読んで」と伝える声かけです。
【コツ1】読者様を迷子にしない。装飾は“目印”です
伝えたい言葉。伝えたい場所。
その「伝えたい」を、読み手に届けるためのナビゲーションが装飾です。
- 重要な言葉には、赤や太字で色をつける
- 話の切れ目には、下線やアイコンを使う
- 小見出しは、ひと目でわかるように強調する
ここで大事なのは、やりすぎないこと。
ベースカラー+アクセントカラーで2〜3色に抑える。
装飾の多さは、情報の濁りです。
読み手がパッと見て、「どこが大事か」が伝わるように。
それができれば、あなたの文章は“ちゃんと読まれる”文章に変わります。
【コツ2】単調な文章は、読まれない。装飾で“読むリズム”をつくる
「読みやすさ」は、リズムで決まる
ずっと同じ調子の文章は、読まれません。
単調な見た目が続くと、どんなに良い内容でも、スクロールされて終わりです。
だからこそ、リズムをつけるために装飾を使う。
小見出しで流れをつくる
強調でひっかかりをつくる
枠や箇条書きでテンポを整える
それだけで、読み手の目も心も動きます。
「ここで一呼吸」──そう思ってもらえる余白やリズムが、
“読みやすさ”につながります。
【コツ3】図や画像は、言葉にならない「伝わる」を補う装飾
文章だけでは、伝わりにくいこともあります。
そんなときは、図や画像を使って、ひと目で伝える工夫を。
- テキストが続く箇所に、図解を挟む
- 印象的な言葉は、画像にして見せる
それだけで、理解しやすさが格段に上がり、読者様の記憶にも残りやすくなります。
装飾は、文字だけではありません。
図も画像も、「伝える」ための立派なツールです。
最後に
記事を書き終えたら、「ここからが本番」だと思ってください。
伝わっているか? 読まれているか? 信じてもらえているか?
どれも、文章を“整える”ことで届きやすくなります。
チェックして、装飾して、仕上げる。
それだけで、あなたのブログは確実に“ちゃんと届くブログ”になります。
前回の記事と合わせて、ぜひ何度も見返してくださいね。
読者様に届ける──
その気持ちが、一番の「整える技術」だと思っています。
コメント