「いつまで、こんな自分を責めつづけるの?」
「また今日も、何もできなかった」
仕事から帰る途中、エコバックを片手に、私はため息をついていた。
家に帰れば、誰かが待っているわけでもない。
やりたいことはたくさんあるのに、いつも気持ちばかりが空回りして終わる日々。
「なんで私は、いつもこうなんだろう」
頑張ろうと思ってる。
変わりたいとも思ってる。
でも──どうしても、動けない。
気づけば、また自分を責めていた。
過去の失敗を思い出しては、無意識のうちに「だから私はダメなんだ」と決めつけてしまう。
「本当にこのままでいいのかな」
「どうして、私にはできないんだろう」
夜道の中で立ち止まりそうになったそのとき。
ふと心の奥から、小さな声が聞こえた。
「もしかして私は、自分を許せていないのかもしれない──」
心の中にいた「責める自分」との対話
歯科衛生士を辞めたい──でも、踏み出せない。
そんなふうに悩みつづけていた頃、
私は毎日のように、自分のことを責めていました。
「また途中で投げ出すんじゃないか」
「やっぱり私には無理なんだ」
「どうして他の人みたいにできないんだろう」
気づけば、何をやっても自信が持てず、
一歩踏み出すたびに「失敗する未来」ばかりを想像して、
勝手に落ち込んでしまう日々。
そんなとき、ある4つの言葉を知ったんです。
──「ごめんなさい」「許してください」「ありがとう」「愛しています」
最初は、あまりにもシンプルすぎて、正直ピンときませんでした。
でも、その言葉に、なぜか胸がぎゅっと締めつけられた。
まるで、心の奥にしまいこんでいた「何か」に、
そっと触れられたような気がしたんです。
自分を責めていたのは「私の声」だった
「ごめんなさい」
「許してください」
「ありがとう」
「愛しています」
この4つの言葉に触れたとき、
私は初めて、自分の中にもう一人の“自分”がいたことに気づきました。
「またできなかったね」
「やっぱり無理だったじゃん」
──そう言っていたのは、外の誰かじゃなく、自分の内側の声だったんです。
でも、その声の奥には、もっと奥深くてやさしい気持ちが隠れていました。
「認められたかった」
「大切にされたかった」
「本当は愛されたかった」
それに気づいたとき、私はようやく、
“責める声”の正体が「悲しみの裏返し」だったんだと理解できたんです。
毎日は変わらなくても、心の景色は変わっていく
この4つの言葉を、私は今でも心の中で繰り返しています。
特別なときじゃなくていいんです。
むしろ、ふと心がざわついた瞬間こそ、そっと唱えてみてください。
たとえば──
- SNSで誰かと比べて落ち込んだとき
- なぜか理由もなく涙が出そうになる夜
- 今日も何もできなかった…と感じた帰り道
そんなときに、小さな声で言ってみてください。
「ごめんなさい」「許してください」「ありがとう」「愛しています」
それだけで、ほんの少し、自分に優しくなれる。
そしてそれは、ゆっくりとだけど、確実に“自分を変えていく力”になります。
もう、これ以上 自分を責めなくていい
もし今、心のどこかで──
「変わりたいのに、変われない」
「このままじゃダメだって、わかってるのに動けない」
そんな想いを抱えているなら、まずは今日。
たったひとつでもいい。
自分に向けて、4つの言葉を唱えてみてください。
うまくできなくても、涙が出てきても、それでいい。
“責めること”をやめるその一歩が、
あなたの中の「本当の気持ち」とつながる小さなきっかけになります。
どうしても変わりたいと感じたときは、
迷ったら、ここから始めてみてください。
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