以前、アルバイトをしていたときのこと。
年下だけど、なぜか偉そうにものを言う人がいました。
慣れてるのをいいことに、やりたい放題。
「そっちの都合は知らんけど、もうちょっと周りを見て?」って思うような態度の連続。
正直、「一緒に働きたくないなあ」って、何度も思いました。
心がザワザワするんです。
その人がいるだけで、空気が重くなる。話すのも嫌。視界に入れたくない。
でもね、ふと気づいたんです。
「あれ、これって……前の自分にそっくりじゃない?」って。
慣れてきた職場で、自分だけが正しいと思い込んでた頃の自分。
「私はこうやってきたから」っていうやり方を無意識に押しつけてたかもしれない。
そして、人の言葉を聞かずに、自分のペースで動いてた。
そんな人にどう接するべきか、迷っていた時にSNSで見かけた言葉。
「反応しないのが、一番の対処法です」
はっきり言って、目から鱗でした。
だって、私はいつも“どう言い返すか”を考えていたから。
言われたら、傷ついて、イライラして、どうにかしようとして、
でも結局、振り回されて疲れて終わる。そんなことばかりでした。
でも、この言葉で方向が変わった。
「反応しない。情報だけ受け取る。感情は拾わない。」
それを決めてから、すごく楽になったんです。
言われた言葉を、心の中で一瞬スルー。
目の前で起きてるけど、自分の中には入れない。
まるで“無視”じゃなく、“無感情”で受け流す”感じ。
どうやって「反応しない」を実践するか?
SNSで見かけた「反応しないのが一番」という言葉。
でも、それって実際どうやるの?って、最初は思いました。
だから私は、自分なりに“できることからやってみる”方法に落とし込んでみました。
1. 目の前で言われても「無表情で受け止める」
「ああ、また始まったな」くらいの気持ちで、表情を変えないようにしました。
無理して笑わなくていいし、無理に睨み返す必要もない。 ただの「壁」になったつもりで聞く。
これ、意外と効きます。相手は“効いてない”と感じると、調子を崩してきます。
2. 必要な情報だけ抜き出す“感情フィルター”を使う
言い方がきつくても、「内容に必要な部分だけ拾う」。
たとえば、 「これ、もうちょっと早くやってほしいんだけど(←嫌味)」 → 「“早く”やってほしいのね」とだけ理解して、あとはスルー。
感情に“釣られない”って、一種のトレーニングです。
でも慣れると、めちゃくちゃ自分の心が守られます。
3. 「あとで話そう」は禁句 すぐ終わらせる
怒りたくなっても、「あとで言い返してやる」はおすすめしません。
その間ずっと心がざわざわするし、頭の中で“リベンジ会議”が始まってしまう。
だから、その場で終わらせる。つまり、反応しないことでその場で完結させる。
感情の残り香を自分の中に持ち込まないことが、一番のダメージカットです。
4. 心の中で「この人は機嫌が悪いだけ」とラベリングする
「この人は今、機嫌が悪い」
「この人はきっと自分のことでいっぱいいっぱい」
そうやって、“私が悪いわけじゃない”と再確認する言葉を自分にかける。
自分を責めないための“内なるセリフ”は、案外大事です。 一言で、自分の側に戻ってこられます。
全部できなくてOK。でも一つできるだけで、世界が違う
これ、全部完璧にやる必要はありません。 一つでも意識できたら、もう充分“自分を守れてる”ってこと。
私も、今でもたまに反応しそうになります。
でも、そのたびに深呼吸して、表情を変えずに「どうしたいか」を選ぶようにしています。
なぜそれが有効なのか
こういう人たちは、「相手の反応」を餌にしているんです。
イラっとした顔、声のトーン、沈黙──全部が“反応”で、それを見て「私は正しい」って思いたいだけなんですよ。
だから、反応をやめると、つまらなくなって、やがて引く。
実際、私はそれでだいぶラクになりました。
人は変えられない。でも、自分の受け止め方は変えられる。
私たちは、感じの悪い人のために、自分のエネルギーを消耗する必要なんてない。
自分の感情を使う場所は、もっと温かくて、信頼できて、未来につながるものに使っていきたい。
そう強く思えるようになった今、あの“感じの悪い人”も、ただの通過点だったんだなって思います。
誰かに振り回されてる時ほど、「私はどう在りたいか?」が問われてる。
自分のエネルギーは、自分で守っていい。
そう思える人が、ひとりでも増えたらいいなって思ってます。
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