コンビニの帰り道、アイスを片手にため息をつくのが、当時の小さな習慣だった。
「今度こそ、頑張ろう」って新しい手帳を買ったばかりなのに、もう心が折れそうで。
やる気はある。気持ちもある。
それなのに、動けない。続かない。
行動しようとしても、いつの間にか理由をつけてあきらめてしまっている。
そんな自分が、本当にいやだった。
「どうして私は、変われないんだろう」
そう思って、自分を責める日々が続いていた。
でも──
もしあのとき、誰かが「あなたのせいじゃないよ」と言ってくれていたら、どれだけ気持ちが軽くなっていたかと思う。
あなたの“意志”が弱いんじゃない。「脳の仕組み」に原因があった
ある日、ふと耳にした言葉に、スマホを持つ手が止まりました。
「人の意識は、自覚できる部分がわずか3%しかない」
──残りの97%は、無意識が支配している。
ずっと「変わりたい」と思っていたのに、なかなか行動できない。
「やる気はあるのに、また挫折してしまった」
そんな自分に、どこかでがっかりしていた。
でも、それは努力が足りなかったからじゃない。
気合が足りなかったからでもないんです。
もしかしたら、脳の奥に
「変わらなくていい理由」──そんな記憶や思い込みが、
ひっそりと根づいていたのかもしれない。
そう考えると、変われなかったことも、少しだけ腑に落ちた。
“意志の弱さ”じゃない。
あなたのせいじゃない。
ただ、「脳の仕組み」を知らなかっただけなんです。
脳は、「繰り返された言葉」をそのまま信じてしまう
私たちの脳は、合理的に動いているようでいて、
実はとても単純です。
- 繰り返し聞いた言葉。
- 感情をともなった記憶。
- 他人から言われた評価──
それらはすべて、気づかないうちに
“自分ってこういう人間だ”というイメージを、
脳の中に刷り込んでいきます。
しかも脳は、現実と空想の区別がつけられません。
だから──
「私にはムリ」
「またできなかった」
「やっぱりダメだ」
そんな言葉を心の中で繰り返していれば、
脳はそれを“事実”として記憶してしまう。
誰かに言われた一言よりも、
自分が何度も繰り返した言葉のほうが、
深く、静かに、根を張っていくんです。
だから私はまず、「言葉」から変えることにした
変われない原因が「意志の弱さ」ではないとしたら──
では、何を変えればよかったのか。
どうしても気になって、いろいろ調べていたときに出会ったのが、
「脳の仕組み」や「無意識のクセ」について知ったときでした。
私が変えるべきだったのは、気合でも行動でもなかった。
“自分の中で繰り返していた言葉”だったんです。
「私はできる」
「私は変われる」
「私は前に進んでいる」
最初は、ただの空虚なセリフのように思えました。
でも──
それでも言い続けていくうちに、少しずつ脳の中の“前提”が変わり始めたんです。
たったそれだけで、毎日の小さな選択が、少しずつ前向きに変わっていきました。
「やる気が出ない」のは、あなたのせいじゃない
努力できない日があるからといって、自分を責めなくていいんです。
行動できないときがあっても、それですべてがムダになるわけじゃない。
がんばっても変われなかった──
それは、あなたが怠けていたからじゃありません。
「変わりたい」と思いながらも、
心のどこかで「変わること」に、不安を感じていたのかもしれません。
私たちの脳は、“過去の記憶”をもとに「安全」と判断した状態を守ろうとします。
たとえそれが、苦しい現実だったとしても──
だから、大きく変わろうとすると、
脳のどこかで「このままのほうが安全だ」と感じてしまう。
それは、あなたが弱いからじゃなくて。
脳が、あなたを守ろうとしている証拠なんです。
自分を責めるよりも、まず「整える」ことから
私はいまも、悩んだり、もがくことだってあります。
それでも──
少しずつ、自分との向き合い方が変わってきました。
無理をしないこと。
自分にかける言葉を、ちゃんと選ぶこと。
「整えること」に、力を注ぐこと。
それだけで、ほんの少しずつでも前に進めるようになったんです。
「変わりたいのに変われない」
「がんばっても続かない」
「どうしても自分を好きになれない」
もし、そんな気持ちがあるなら──
それは、あなたが弱いからじゃない。
まだ、“心のしくみ”を知らなかっただけ。
自分を責めるよりも、
まずは「どうしたい?」に目を向けてみてください。
そしてその一歩が、思っている以上に深く、遠くへつながっていくことを、私は知っています。
どうしても変わりたいと、強く思うときはこちらのページが役立つかもしれません。
コメント