
統一感の判断ポイントと、それを確認するための具体的な方法
1. 配色の一貫性
- ポイント:全体で使用している色の種類や明るさ(トーン)がバラバラだと、統一感がないように見えます。
- 確認方法:
- 全ての画像をグレースケールに変換して明度を揃える。(Photoshopなら[「画像 > 色調補正 > 白黒」]で確認可能)
- カラーパレットを作り、それぞれの画像に使われている色を並べて比較する。似た色味が多いほど統一感がある。
2. フォントと文字スタイル
- ポイント:フォントの種類やサイズ、行間が揃っていないと、視覚的に統一感が失われます。
- 確認方法:
- 全ての画像で使用しているフォントの種類を確認。
- 文字サイズや装飾(太字、斜体など)に一貫性があるかチェック。
3. 構図とレイアウト
- ポイント:要素(文字、イラスト、写真など)の配置が大きく異なると、ジャンルが違うように見えがちです。
- 確認方法:
- レイアウトの「中心軸」「余白」「比率」を確認する。(例えば、テキストが左寄りになっている画像と中央配置の画像が混ざるとバランスが悪く見える)
- 全ての画像を並べて、視線がどこに向かうかを確認。同じ視線誘導があると統一感が出る。
4. 質感やテクスチャ
- ポイント:写真やイラストの質感が異なると、それが視覚的な統一感を崩します。
- 確認方法:
- 写真やイラストに同じフィルター(ぼかしや色調補正)を適用してみる。
- 質感が違いすぎる場合は、例えば「ノイズを加える」「色を抽出して同じ調子にする」などで整える。
5. トーン&マナー(全体の雰囲気)
- ポイント:ジャンルやテイストが異なっても、全体の雰囲気が統一されていると、まとまり感が生まれます。
- 確認方法:
- 同じ目的やテーマを感じ取れるかを主観でチェック。
- 自分の目で慣れない場合は、他人に見てもらって「同じシリーズに見えるか」をフィードバックしてもらう。
具体例:判断基準を明確にする練習
- 同じジャンルに統一する場合:
- 例えば、イラストで統一する場合は、絵柄や線の太さ、色の塗り方が一致しているか確認。
- 写真の場合は、トーン(暖色系・寒色系)や被写体の雰囲気を揃える。
- 違うジャンルを統一感を持たせる場合:
- 例えば、イラストと写真を混ぜる場合、背景のトーンや文字フォントを揃えることで橋渡しをする。
- 写真をイラスト風に加工したり、イラストにシャドウやグラデーションを追加して写真と近づけたり。
結論として
統一感を出すには、「基準を自分の中で設定する」ことが大事です。以下の2つを意識してみてください:
- 目標設定:「同じサービスのデザインとして見えるように」「優しい雰囲気で統一する」など、ゴールを明確にする。
- シンプルさ:要素を減らすと統一感は出やすくなります。たとえば「背景の色は2色まで」「フォントは1種類だけ」など、制約を決めると判断しやすくなります。
以上、「統一感の判断ポイントと、それを確認するための具体的な方法」でした。
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