「全体のバランスを丁寧に整えて、いよいよ完成!」
そう思ったその瞬間、なぜかイラストだけが浮いて見える。
背景も、色合いも、文字の配置も、きっちり整えたはずなのに……
あれ、なんで? って、手が止まること、ありませんか?
この記事は、そんな「イラストだけがなじまない問題」を解決するためのチェックリストです。
できるだけPhotoshopの操作もシンプルに、今すぐ試せる内容にまとめました。
色を近づけるだけで、だいぶ変わる
イラストと背景が浮いて見える一番の原因は「色味のズレ」です。
Photoshopでイラストレイヤーを選んで、
- 調整レイヤー → 色相・彩度
- 色相を微調整する
このステップだけでも、背景とトーンが近づいて、だいぶ馴染みます。
逆に、背景側をイラストに寄せてもOK。
- 調整レイヤー → カラーバランス or 色相・彩度
ピンク寄り、ブルー寄り、など、どちらかに寄せてみると整います。
レイヤーモードで「混ぜる」
イラストがどうしても浮く場合は、 レイヤーモードの「スクリーン」や「オーバーレイ」がおすすめです。
ちょっと透明感が出て、背景と馴染みやすくなります。
「通常」だけじゃない、いろんな表現があるので、試してみてください。
境界線をぼかしてみる
イラストの輪郭がはっきりしすぎていると、背景と分離して見えます。
そんなときは、
- 「選択範囲」→「ぼかし(ガウス)」
- 半径5〜15pxくらい
ちょっと境界をぼかすだけで、背景との距離がグッと縮まります。
さらに、イラストの下に柔らかい光(オーラ)を加えると、ふわっと馴染んでくれます。
光やグラデーションで「間」をつなぐ
背景とイラストのあいだに、淡い光やグラデーションを足してみると、 空間に一体感が出ます。
- グラデーション(背景の色を使う)
- 淡い光のエフェクト
どちらも、「つなぎ役」になってくれるので便利です。
背景をちょっとぼかす
背景がシャープすぎると、どうしてもイラストが浮いて見えます。
- 背景レイヤー → フィルター → ぼかし(ガウス)
- 半径5〜10px程度
これだけで、イラストが主役として引き立ちます。
背景が控えめになると、自然と目線がイラストに向かうんですよね。
全体にフィルターをかける
イラストも背景も調整したのに、まだ「別々」に見えるなら。
最後のひと押しとして「全体をフィルターでまとめる」のがおすすめです。
- トーンカーブで明暗を整える
- カラールックアップ(LUT)を使って、統一した雰囲気に
それでも気になるときは、ノイズを軽く加えるのも手。
ちょっとザラっとさせるだけで、「同じ紙に描いた」ような一体感が出ます。
順番に試せば、ちゃんと馴染む
- 色味を近づける
- レイヤーモードで混ぜる
- 境界をぼかす
- 光やグラデーションでつなぐ
- 背景をぼかす
- 全体にフィルターをかける
この順番でひとつずつ試していけば、 「あれ、なんか浮いてる……」が「ちゃんと馴染んだ!」に変わるはずです。
焦らず、ちょっとずつ。
あなたのイラストが、世界にスッと溶け込むその瞬間を、楽しみにしています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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